合成勾配とは、縦断勾配と横断勾配の組み合わせによって生じる最急勾配方向の勾配。(英:combined gradient)
縦断勾配の2乗と横断勾配の2乗の和の平方根で与えられる。縦断勾配が平たんな区間、凸形縦断曲線の頂部、および凹形縦断曲線の底部に背向平面曲線の変曲点が配される場合には、極めて緩やかな合成勾配となり排水上の問題となる。また、急な平面曲線区間に急な縦断勾配を付すと過大な合成勾配となる可能性がある。道路線形の設計にあたっては、合成勾配を計算して道路構造令に規定された適正な範囲にあることを確認する必要がある。