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単位時間あたりの時間価値。
時間価値原単位の測定方法には、主として、所得近接法、費用接近法、均衡距離方式、待料金方式、希望速度選択方式、利用率方式の6つがある。
所得近接法は、節約される時間を所得機会に充当された場合に稼得される所得の増分をもって時間価値とするものである。
費用接近法は、時間の節約を獲得するのに犠牲にしてもよい金額と節約時間の関係によって時間価値を計測しようという考え方であり、選好接近法とも呼ばれる。
均衡距離方式は、例えば高速道路利用、一般道路利用といった代替的な交通サービスについて、時間の節約と料金・費用の差を考え、双方の交通サービスの利用率が同じになる利用率を把握し、その場合での時間差、費用差から単位時間あたりの時間価値を求めるものである。
待料金方式は、タクシー、バスの待料金の平均値を時間価値とするものである。
希望速度選択方式は、道路利用者が走行費用、時間費用などの総費用を最小化するように望ましい速度を選択するという行動モデルを仮定して時間価値を把握しようというものである。
利用率方式は、2つの代替的な交通サービスのサービス要因の差を通して決定され、それが時間価値に対応しているという前提のもとで計測するものである。