快適な道路空間の創造に用いると効果的で、特に山間および丘陵地に立地する道路のトンネル坑口上部の平たん地や広幅員の中央分離帯などに対しては、背後や周辺の地形秩序を意識した形態の築山造成を行うことで地域の景観・環境の保全が図られる。また、インターチェンジなどのランプ内や休憩園地などの面的な広がりを持つ箇所においては、なだらかな築山造成を行い、造成地盤を地形に馴染むものとすることによって、景観・環境的な調和が図られる。なお、築山造成は嵩上げすることによって排水性が向上するため、良好な植栽基盤となって健全な植栽の生育を助けるものとなる。